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2005.7.21 超軽量&高剛性ボディ EG6製作開始 vol.1
超軽量&高剛性ボディー製作開始!!
80〜90年代には、たくさんのライトウェイトカーが存在しました。現代のマシンは、安全基準をクリアする為、当時のマシンと比較するとかなりの重量増を余儀なくされています。

「速く走る・気持ちよく走る」という上で、車重が軽いということは大きなアドバンテージとなります。
このレースカーは、見覚えがある人もいるかもしれませんが、2003年に製作し、もてぎJOY耐で、総合2位に入賞した CIVIC EF3 です。
エンジンは、V−TEC ではなく、あえて懐かしの名機ZCで挑みました。馬力は150馬力弱くらいだったでしょうか。車両重量は780kgに設定して製作しました。
EK9やインテR、ランエボやインプレッサなど、いまどきのハイパワーな車を抑えて入賞できた要因は、車重の軽さにつきると思います。
レース用に軽量化されたランエボで重量は、1180kgぐらいで、パワーが350〜400馬力くらいだそうです。約400kgの重量差は、大きいですよ。

車重が軽いということは、少ないパワーでも元気良く加速し、鋭いコーナリングをします。と同時に、燃費の向上や、タイヤに優しいなど、メリットがたくさんあります。「速さ」=「パワー」ではなく、トータルバランスが重要であることを、このレースでアピールできたと思います。
後日お披露目する EF-3の2号車は、さらに軽量で760kgまで絞込みました。楽しく走るための3大要素、超軽量&高剛性&バランスなのだ!と最近つくづく思うのでした。

そこで・・・   超軽量、高剛性ボディーで天下を取る計画

私が選んだベース車両は、ほんの数年前までは現役だったCIVIC EG6。当時はレースでもストリートでも、やっぱりこれしかないっしょ!って名車でした。
この素材に今の技術を投入して再び輝かせることは出来ないか、当時のマシンにしかない、今のマシンにはない、操るすばらしさ、楽しさを今のドライバーに伝えていくことができないだろうか?
現在は、効率やコストを重視するあまり、忘れられてしまったこと、使われなくなってしまった技術などを惜しみなく投入して、ひとつの作品として、このマシンを仕上げたいと考えています。

考えついたら、即座に行動。(その気になったら早いよ)
もうこんな状態に!
今回は軽量化に重点を置くため、ロールゲージの使用はやめ、スポット溶接、リベット、ベンディング(板金)でこだわって製作する事に決めました。
ロールゲージなしで、剛性でる?なんて思われるかも知れないけど、実はすばらしい方法があるんです。それが、今はあまり使わなくなってる技術だから、影に隠れているけれど・・・それこそがベンディングです。

ニッポンには、昔からそうした技術が、いっぱいある事を文献から知りました。60年以上前の戦闘機を作る技術は、現代のように高価で軽量な素材のない中で、軽量かつ高剛性を実現する為に、最小限で最大限の効果を生む技術を当時の技術者達が知恵を絞った究極ではないか?と考えました。

まあそういうことで、ベンディング用の金型もいちから、製作する事に。凝りすぎたかも???いやいや <楽しくなければダメダメ>

これから暑い夏が始まるけど技術向上の為、鉄板と格闘してみます。鉄は硬いけど、柔軟性もあるんだよ。
テーマは超軽量&高剛性&バランス
思いきりやってみまーす。
次回につづく                                  by藤田ピョン
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