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2005.11.4 これからのモーターレースとチューニングカーの行方について
2005.11.4 これからのモーターレースとチューニングカーの行方について
僕が免許を取得し、車に乗り始めた90年代始め、この時代は、走って楽しい!イジって楽しい車がたくさんありました。シビックをはじめ、CRX、AE86、AE92など、ライトウェイトスポーツ真っ盛り。当時の車を振り返りながら、1台ずつジックリ語るのも面白いかもしれませんね。これはまた、いずれ^^
まさにバブル絶頂期で、F1GPも87年からTV中継され、セナ、プロストなど、凄腕ドライバーが勢揃い。自動車メーカーは新型車を次々発表し、凄いペースで製造、販売していた時代でもありました。そんな中、各メーカーがワンメイクレースを各地で開催し、参加台数も多く予選落ちさえあるほどの盛り上がりでした。

R32スカイラインGTRをはじめ、VTECエンジンが登場したのも、世界に誇るスポーツカーNSXが登場したのもこの時期。Z32フェアレディZ、S13シルビア、180SX、スープラ、FD3S、ユーノスロードスターと上げればきりがないのですが現在でも現役のチューニングカーのベース車両が続々登場しました。コスト優先で、このような車が生まれにくい現在、今思えば、採算が合わなくても贅沢な造りをし世界中見渡しても、こんなにスポーツモデルが身近な国は無いほどで、これもバブルの恩恵だったのでしょうね。
アフターパーツ業界も、右肩上がりの急成長で作れば作る程売れてしまう。そんな良い時代でもありました。しかし、バブルが弾け、時代の変化と共にく業界全体が大きく変化していきました。

最近、免許を取得して乗り始めた人には、ピンとこないかも知れないけれど、その昔は、シャコタンの車(当時ローダウンなんて言葉は無かった)や、マフラーだって少しでも音が大きいと、違法改造車として扱われ、白バイがUターンして、追いかけて来るありさまでした。
僕も当時は、峠に通う常連で、いわばお尋ね者だった。そのために捕まっても切符を切られないように、いろんな知恵を出し切りぬけてきた。それが面白くてたまらなかった。
エンジンを載せ替えて公認車両にしてみたり、陸運支局にいって再検になって怒られてみたり、当時いろんな事があったけどそんな楽しい時間があったからこそ、あらゆる車を公認車両として清々堂々と公道を走れるマシンに仕上げ、走っていたのも事実。本当に楽しんでやっていた。

しかし、ある日突然、規制緩和が始まり、ローダウンにスポーツマフラーも全然OKとなりディーラーだって、シャコタンの車をローダウン特別仕様とかいって売り始める始末。ほんとに当時、ビックリした。こんな時代が来るなんて・・・ そりゃアフターパーツ大国ニッポンになって行く訳だ。
今では車種ごとに、たくさんのパーツがあり、ユーザーもどれを選んだら良いんだろう?と迷うほどですが昔はけっしてそんな事はなかった。メーカーだって少なかったし、商品も解りやすかったので、すぐに体感できて全てがシンプル。

とにかく車に手をいれていくことが、嬉しくてしょうがなかった。パーツの流用や加工に、自分たちの手を汚し溶接のできる奴や旋盤や機械加工できる奴は、すぐにお呼びが掛かり、ラーメンやハンバーガーと引き換えによくやっていたんだ。
けど、試行錯誤の連続、なかなか思うようにいかない・・・「買ってきた方がマシだ」なんて、回りの皆に意見されながらも、悔しいから再度チャレンジする。何回かそんな事を繰り返すうちに、自分だけのオリジナルパーツが完成していく。完成すると嬉しくなるもんだから、また新しい事を始めてしまう。またまた大失敗。(もうやめたーい)今日はもう寝るねんて!!こんなことが当時ずっとは続いていました。(現在も続いています。)
レースを始めたのも結局その頃だった。走るところがなくなってサーキットに通い始めた。やるからには上を目指そうと真剣に取り組んだ時期でした。

そして、レーシングカーも自ら製作するようになり、ツーリングカーやフォーミラーカー(formula TOYOTA)のメンテナンスの仕事や機械加工のすべてを、自分の手を汚してやって見ないと気が済まなくなってしまい、気がつくと加工屋さんの仕事も勉強するようになっていました。
アイデアを出し、形にして完成品に仕上げる。自分の技術が向上していく事は楽しいよね。だからやめられなかった。ドライバーとしてもね(進行形)です。

先日も、お客さんからの依頼で機械加工をした。お客様自身が自ら考案して自分で進めていたそうなんだけど完成が10とすれば7割までは、なんとか自力で出来たけど、残りの3割の部分が出来ないからやって欲しいとの要望だったので協力して何とか成功した。出来あがった瞬間はやはり嬉しかった。こんな日々を楽しく過ごしています。
2005.11.4 これからのモーターレースとチューニングカーの行方について

これからの時代も、粋な車イジりをして、もっと面白いレースにもチャレンジしてみたい。真剣勝負できるカテゴリー(WTCC世界ツーリングカー選手権)とかね???そして得た情報を元に、新たな商品開発に役立てればとも思う。必要なのは日々技術を磨き、皆様に支持されるように成長していく事が、本当の意味で粋な職人かもね?
今回は粋なモーターレース、チューニングカーの行方について真剣に考えてみました。皆さんはどう考えます???



今月はマカオGPを見学に行き、F3やツーリングカーレースの取材をしてきます。詳細は後日報告します。(マカオはたぶん寒い?寒さは苦手な藤田ぴょん)
今回はここまで                                  By藤田ぴょん
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