戦後のアルファロメオの代表作として、人気の高いジュリアクーペのレストアを手がける事になりました。
ジュリアクーペと言えばベルトーネ時のジウジアロー。
ボディーラインも曲線的でとても今から40年以上前にデザインされたとは思えません。
むしろ、現代に復刻する事があるならば多くの人に受け入れられる!
そんな感じがするのは僕だけでしょうか?そんな感じながらの作業開始です。
今回作業する車は1969年式の右ハンドル仕様、当時、伊藤忠商事が正規代理店で輸入したもの。 | |
ダッシュボードやインパネ等、やや劣化はあるもののとりあえず割れは無いし原型は保てれています。 シフトレバーの位置直角に生えてる感じ。 笑えそうでが実に操作はし易いのです。 |
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ジャーン。ペタルはなんとオルガン式です。 アクセルもストッパー付でレーシングカーちっくです。(1960年代のレースシーンでは大活躍しておりました) ちなみに僕は生まれていません。 |
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エンジンルームは至ってオリジナルに近い状態でした。 エンジンはアルミ製の直列4気筒ツインカム、手前がエアークリーナーケース。 像の鼻みたいなジャバラからアルミの吸気チャンバーを通りキャブへ! WEBERの4連キャブレーターです。 エンジンは一発始動(現在のところ)その先は不明です。 楽しそうになってきたよ。次行ってみよう。 |
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足廻りはタイロッドにボールジョイントは全滅。 リペアーパーツにて部品交換です。BUSHもダメネェ! そういえばロッドエンドやスフェリカルベアリングが工場の隅に塊であった記憶が! ハウジングさえできれば?装着可能じゃん。?! ピロにしちゃおーかな?ゴムにようかな? 速攻、測定&設計。(設計と言っても広告の裏にマンガを書くだけですけど) マンガが書けたらすぐに試作。 加工場にGO! |
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旋盤にて試作開始。 図面は試作の段階ではないのでいわばアドリブ。 ここをこうやって・・・角度がついて動くから・・・テーパーをもう少し・・・ こんな感じで実際作ってみて装着後に修正、感じ良ければ図面をおこす。 うちではそんなやり方なんだ。 「形にして見ようからすべて始める。」 ダメだったらやり直し。 外注しない為好きなようにできる。 ここがもの作りの面白いところなんだ! |
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出来上がりはこんな感じ。 最初はあくまで形にがモットーです。 ゴムブシュに変更しようか?・・・?・・・? |
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フロアーやステップは腐食により穴明きや腐り発見。 38年前だから仕方ないけどね。 フロアーパネルとかボディーパーツがあれば早くて綺麗に修理出切るはず。 イギリスにはクラッシックAlfaレストアが盛んで今だにたくさんのクラッシック部品が数多くあるとの情報を入手。 クラッシックAlfaだけのレースも各地で開催されているらしいです。 |
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ウーン次の作戦を思案中の僕です。また眠れぬ日々が・・・ 「翌朝」よーし一 イギリスに行って、本場を見て来ようと思い作戦決定。 11/4から1週間イギリス(英国)へ行ってきます。リポートは次回につづく… |