それでは本日はパーツショップからご訪問に伺います。
今回もお付き合いの程宜しくお願いいたします。
どこの国にでもパーツショップはあります。 世間で言う部品商さんですが、純正部品から社外品、アフターマーケット用品まで扱っていますが、この国では少し様子が違う様です。 年式の新しい車輌は当然ですが、低年式の車輌、(つまりスゴーイ古いパーツ)までイギリスにはあるのです。 例えば1905年式のベントレーのシフトリンケージとか障害なく購入できるのです。 なぜ?と疑問に思われるでしょうがソコラの詳しいお話しから進めて参りましょう。 |
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まず、以前からお話しをしてきましたが、この国には古い歴史があります。 現在のF1が始まったのもイギリスですし、フォーミュラカーの製造では今だに世界のほとんどのシェアを英国が持っているのです。 |
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「無いならイチから作れです。」 「ベントレーなんかは孫の代までメンテして乗るそうな」! だから部品商さんにも様々な工作機械があり製作、加工され、そこでは製造困難な品物は外注して後日渡すとこんな仕組みなのだ! 製造加工技術が継承され続けているので、今では古いとされる技術がたくさん残っているのです。 最新のデジタル工作機械でも実はできない物がたくさんあるんですよ!世の中にはね。 |
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部品商さんは、もの売りでは無く、お客様が要望されているものを提供する(スタイル)。 よく考えてみると英語圏なので、お客様は全世界に限りなくいる訳。 |
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次はメンテナンスショップ、日本で言えばモータース屋?(チョット違うけど) そんな感じのとこかな? このショップはアルファロメオだけを専門にメンテ、レストア、販売してるショップでここもお客様は全世界。 (ショップのオーナーメカニックのベンさん) |
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「完成したら納車なんだ、コンテナにラッシングしないとな・・・ベンさん」 「何処に納車ですか?」 「この車はドバイ(UAE)だ!」「どうやら石油王がお客様らしい。」 とこんな感じで1969年式の1750GTVを仕上げていた。 |
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工場に入れてもらうと、「興味あれば見ていいぞ。うちはALFAだけ40年以上やってるから、いろいろあるぞ!」とご機嫌そうに話し始め、工作機械のまわりには、宝の山。 メンテナンスショップにはほとんど汎用旋盤、フライス盤などの工作機械があり、内燃機の加工もすべてまかなえる様になっていた。 うちにも汎用機あるけどヤッパ使い易いしね。 便利だものねー |
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聞いているうちにベンさんの話しが止まらなくなり、帰れない状態となりましたが、ポイントはしっかり教えて頂きました。 最後に、「自分の手で試してしてごらん」とニコニコ笑顔で見送ってくれました。 ありがとうベンさん。 |
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こちらはラスパーガレージ。 主に低年式の車輌から高年式の車輌まで修理〜販売までやっているお店。 ここも同様にマーケットは全世界だ! では工場を見学させてもらおう。 |
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工場ではスパイダーの組み付けが行われていました。 ブレーキプレスやシャーリングがところ狭しと並べられ板金ものの修理の仕事をたくさん持っていらっしゃる様子でバックヤードにはまだあるぞと言って見せてもらえる事になり、いざバックヤードへ。 |
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これ全部預かりで作業進行中らしい。 一見、スクラップ車輌置場とも見えるが、実はこれが綺麗にレストレーションされ、全世界に流通して行く訳だ。 すばらしいね! |
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こちらのお店は日本でいうカーディーラー、ショールーム内には156のワンメイクのレーシングカーが展示してあり、いかにもイギリスのディーラーポイ感じです。 | |
工場では156とワゴンがメンテナンスを受けていた。 リフトのレイアウトも実に合理的な配置、作業中のメカニックの移動距離が最低限に抑えられるようになっている。 ようするに、時間を短縮する為の術を知っている訳だ! 「これもらいだ」と思う経営者の方はどうぞ参考にして下さい。 |
今日はハードスケジュールだったけどたくさんの収穫がありました。
レストランの食事とか、いろいろあったけれど?国籍はあまり関係ないね!
気づいたのは、アイディアを形にし、それを動かすシステムを構築する事。
その中で、日々各分野の作業をこなして行く。
そこに新しい術が生まれ発展して来たんだろうなあーと感じる1日でした。
大事な事は、日々創意工夫、進化して行き、腕を磨き続けられる仕事と信用を自らの手で掴む事。
このような小さな積み重ねが、昔ながらの製造技術を継承しつつ、最先端の製造技術をも生み出しているイギリス自動車産業の魅了だとも感じた。
本日の移動距離=450kmでした。
次回はロンドンとケンブリッジでのお話をして参ります。
By藤田ピョン